Tier Point Runs 2022 -oneworld-

今回はoneworld編。

oneworld加盟各社のフライトマイルは、British AirwaysのExecutive Clubをメインの積算先としていました。Tierの取得と維持にはBA運航のフライトを4区間こなす必要がありますが、自分にとっては他社FFPよりも相対的に優位性が高いという判断からでした。誰もが利用しているJAL Mileage Bankはなんとなくイヤ、というひねくれた感覚も多少あります。
島国であるイギリスへの共感や大英帝国の輝かしい覇権主義に対する憧憬などは、特に抱いていません。なぜなら、世界の不幸はいつだってイギリスからやってくるのですから。

…そうです。極東の地に住むBAEC会員へも、イギリスから不幸がやってきました。

具体的には、特典航空券の発券に要するAvios(マイル)数の引き上げ・JAL国内線搭乗時のTier Bonus加算廃止などがそれにあたります。日本に生活の軸足を置く人間にとって、BAECのプレゼンスは随分と低下してしまいました。
これまでは(おそらく低いであろう)BAEC全体における日本在住会員の占める比率から、優遇されすぎな部分があったとしてもメンテナンスコストを理由に敢えて手が入らなかったのかもしれません。或いは、就航先の会員を優遇し本国へ誘き寄せる戦略であったとしても、それはそれで理に適っているように見えます。

まあ極東の一会員がどう推測しようと、今となってはすべてが過去のこと。直近の課題としては、2022年以降のフライトマイル積算先をどのFFPにするかを考える必要があります。
とはいえ、現在はパンデミックの渦中。自社便への搭乗なしにTierを獲得できるFFPは限られます。日本の国内線だけでTierを獲得可能なFFPについて、把握しているものは以下の3プログラムです。(探せば他にもあるかもしれません。)

  • Finnair Plus (Finnair)
    :Platinum Lumo以外のTierは、JAL国内線への搭乗のみで到達することができます。特典航空券の使い勝手は良さそうですが、積算対象となるブッキングクラスがシビアで先得や特便は対象となりません。搭乗回数でもTierを獲得できるので、短距離・低価格な路線へ高頻度に搭乗する場合は考慮に値するかもしれません。Platinum(owEmerald)獲得までに必要な搭乗回数は76回、なかなかのなかなかです。JGPの80回と良い勝負。

  • Frequent Flyer (Quantas)
    :自社便への搭乗が必要ですが、GK便の搭乗で条件を充足可能なようです。特典航空券周りが非常に渋く、個人的には食指が動きません。提携他社のフライトマイル積算率や特典航空券の発券効率、及び積算対象となるブッキングクラスなどを気にしないのであれば、現状のままBAECへの積算で良いのです。QF便を利用してオセアニア方面へ渡航しないのであれば選択する理由はありません。

  • JAL Mileage Bank (Japan Airlines)
    :当たり前と言えば当たり前ですが、JAL国内線の搭乗だけでTierの獲得が可能です。

JMBは、BAECでは積算率が低すぎる場合(国内線の普通席など)の積算先として利用しています。誰もが利用しているJMBはイヤと言いつつJGCカードを保有しており、ANAのSFC同様にJALにとっても好いカモお客です。
2021年の搭乗実績にパンデミック対応で大盤振る舞いされたボーナスFOPを加えた結果、2022年度はJMBでのTierがJGP(owEmerald)となっています。よって、ボーナスマイル加算が105%であるJMBへの積算が、2022年の搭乗については最も効率の良い選択肢のように見えます。ただ、国内線の搭乗に限ればowEmeraldは過ぎたTierとも言えます。当面はJGPから平JGC(owSapphire)になったとしても困らないはずです。

なお、JGCの頂点を極めし輝きなどは放っていません。言わずもがな、これまではBAECの植民地における現地住民だったからです。